さて、今月は相鉄を描こうかと思っていましたが結局間に合わなかったので、6月分のイラストを急遽東武に変更しました。
流石にミリの周年走りながらイラストを描く芸当は持ち合わせていないです。


というわけで東武5000系です。
5000系はぱっと見8000系に似ていますが中身は全く違います。と言うかコイツ、見た目に反してバリバリ吊り掛け駆動の旧性能車です。

この車両は元々ゲタ電こと73系の払い下げ車7300型と、それをベースに製造された7800型の足回りを流用し、車体更新したものです。
更新は1979年から1986年にかけて行われました。
何考えてんだマジで…?チョッパ車どころが、製造時期にVVVF車まで登場しはじめたような時期に颯爽と現れるゲタ電の車体更新車。しかも急場しのぎとかでは無く本気で更新をかけるという頭のネジが外れたのかとしか思えない車両です。


5000系は使用の変化により5000型5050型5070型の3形式に分かれます。
東武5000
5000型
最初に更新工事が行われた車両の形式です。4連×2本、2連×2本の12両が更新されました。
更新は津覇工場でされ、当初は非冷房で登場したほか編成が種車と同じMc+T+M'+Tcという形態になっています。
東上線や館林ローカルなどで運用されていました。


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津覇工場で車体更新された5000型の特徴として、方向幕上の出っ張りが湾曲しておらず平たいという特徴があります。

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比較用に8000系の方向幕周辺。このように8000系や5050系など津覇工場以外で車体がこしらえられた車両は方向幕上部が湾曲しています。


東武5000-2
5050型
1980年に登場した更新第2陣です。
更新はアルナ工機で行われ、車体は普通の8000系初期修繕車に近しい感じになっています。
5000型との違いとして、新製時から冷房装置を搭載し、電動車が編成中間にまとめられたことで編成がTc-M-M'-T'cに変更されました。
4連×12本、2連×12本の72両が更新され落成しています。80年代にこれは流石に狂気の沙汰


東武5000-4
5070型
1986年登場、5050系の6連固定編成版です。
外見の特徴として、助手席窓側に補助ワイパーが設置された点が特徴です。車体における見た目は8000系初期修繕車とほとんど変わりません。


東武8000-8
参考までに8000系初期修繕車です。
前面は運転席窓下の通風口以外見た目がほぼ変わりませんが、どっこいこちらは新性能電車で片やオンボロ上がりのゲタ電です。何食ったら1980年代にこれと同じ車体を作って更新しようという発想になるんでしょうね。
ちなみに5000系の生産中に9000系や10000型の製造が開始され、5000系の製造が晩年には8000系すら修繕工事が始まります。もう時代感がめちゃめちゃです。

というわけで東武5000系でした。なかなか頭が吹っ飛んだ形式だなあって思いますね。
セイジクリームに塗られたことが無い丸目顔とか、ゲタ電の足回りのくせして2004年まで現役だったとか狂った形式です。なんというか最高に「東武」って感じがします。