梅田サインが導入されてからの梅田駅周辺のサインがどういう風になったのかを順にみていくシリーズ2つめです。


前回では梅田サインとは何かというのと各駅のサインがどういうものなのかを見ていきました。

今回はその周辺にある各施設類のサインのうち、北側および東側にある施設についての形態について見ていきます。


・阪急三番街
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梅田北東、阪急の駅下に伸びる地下街および地下通路です。
地下鉄梅田~阪急梅田の連絡通路がある南館と、地上に高速バスターミナルを持つ北館で構成されています。
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2020年7月現在、御堂筋線梅田駅と阪急大阪梅田駅を繋ぐ通路やバスターミナル付近については梅田サイン化が行われましたが、地下街の方は梅田サイン化されていません
白地黒文字黒ピクトの商業施設にありがちなものですが、視認性は悪くありません。ちなみに商業施設部と通路部ではデザインが異なり、後者は黒地のものが使われていました。


・阪急南北コンコース
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阪急梅田の代名詞ともいえる高い天井を持つアーケードです。
阪急百貨店の建て替え時に一新されましたが、建て替え前の方が荘厳で見るものを圧倒する迫力がありました。今は単にめっちゃ広い通路です。

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ここはちゃんと支えれてるのかと思わず不安になる縦1m、横5mというクソデカ片持ち式サインが特徴ですが、それもしっかり梅田サイン化されています。
路線案内が絡む表示は1枚目の梅田サイン標準仕様になっていますが、東通り商店街へ抜ける出口の部分は駅もクソもないので2枚目の施設案内のみ白地1色サインがでかでかと掲げられています。実は梅田全体で見てもあまりない形態です。

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更新前はいずれもこのような黒地1色に文字がずらーっと並ぶ案内が使用されていました。
この形態はここのみならず、三番街地下通路部や梅田サン広場など阪急が携わっている施設で全般的に使われていたデザインです。
この阪急関連施設の案内に関しては交換で視認性が圧倒的によくなりました。


・梅田サン広場地下通り
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御堂筋線梅田駅中改札から西に伸び、阪急百貨店直下を通ってWhityうめだに至る通路です。
阪急百貨店の建て替え時にリニューアルが行われています。同百貨店の地下1階及び飲食店数店舗にアクセスが可能です。

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看板周辺に格子状の飾りがあるという独特の筐体が特徴です。やはりここも梅田サインの標準仕様に変わっています。
ちなみに通路中の天井が低くなるところにも看板があるのですが、看板の大きさと情報量があっておらずあり得ないほど文字が詰め込まれているサインがあります。生で見た方が面白いのでここでは出しません。

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更新前は上の阪急アーケードと同じく黒地1色に白文字のサインが使用されていました。
現在も阪急百貨店の出口部に貼られた壁面案内にその痕跡を見ることができます。


・Whityうめだ(1期開業区間)
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梅田東側一帯に伸びる地下街です。もともとは「梅田地下街(梅田地下センター)」という名前で1963年に開業したもので、その名残からか今でも度々「ウメチカ」と呼ばれます。
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大体の範囲は図の赤で示した場所です。図は「大阪・梅田駅周辺サイン整備検討協議」内の図を基にしています。
このうち第1期開業区画は最近リニューアルされた泉の広場周辺以外の場所を指します。

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2期区画のリニューアルにあわせて梅田サインの標準仕様に更新されました。
ただしWhityうめだの看板は御堂筋線のピクトグラムの色が少しおかしい看板が多々あるという細かな違いがあります。
表現しにくいわずかな色の違いなのですが、言うならばRGBで作ったデータをそのままCMYKで出力しちゃったような色をしています。確実にミスです。

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更新前はこのような黒地に白文字でずらずらと書かれた落ち着いたサインが使われていました。
商業施設だとこれでもよかったかもしれませんが、多数の人間があくせくと往来する地下道内において適しているとは言えず、更に範囲の広いWhityうめだでは目的地へ向かうはどの方角に進めばいいかわからなくなるという問題がありました。やっぱり色は大事


・Whityうめだ(2期開業区間)
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セーブポイントこと「泉の広場」とその周辺部の施設で、1970年に開業しました。
つい最近まで開業時の姿ほぼそのまま保っており、かつての梅田地下街がどういう雰囲気だったのかがうかがえる貴重な場所でもありました。
2019年12月にこの2期開業部分のリニューアルが完了し、噴水が姿を消した跡地にWater Treeという樹木をモチーフにしたシンボルが建てられています。あれ絶対セーブポイントっぽさ意識してる

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リニューアルにあわせて一新されたサインです。梅田サイン標準仕様ですが、ガラス面にサインを貼り間接照明で発光させる最近流行りの超薄型筐体が使用されているのが目を引きます。
このタイプのサインは火災の際に煙の拡散を防ぐ防煙区画の役割も兼ねており、一人二役の無駄の無い構造となっています。

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更新前は梅田地下街時代から長らくこういうサインが使用されていました。
梅田の中心でこの骨董品…?うせやろ?って感じですがマジで使ってました。それに加えて大阪駅の表記があるものは後から交換されたため字体が異なるというおまけまでついてきます。
視認性やデザインがなどと言う以前の問題でしたが、リニューアルにあわせて一掃されています。正直一家に一台欲しい


というわけで梅田周辺のサインを見るシリーズ第2弾でした。
次は南、西側にある施設のサインがどのようなものなのかを見ていきたいと思います。
次回→梅田サイン導入後のサイン事情③ 南,西側エリア