前回→屋根上突起物と方向幕をこしらえた話


車体中程→上部といじったので次は裾です。
JR-117-1
前回はここまで進みました。我ながらだいぶ117系のそれになっています。


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まずは連結器胴受けの取り付け台座から作成。正直完全にこれの存在を忘れてました。
この胴受け台座は電連が設置された関西地区(JR西)の車に設置されていますが、そもそも電連が設置されていない東海地区(JR東海)の車両は連結器胴受けの形状が違うのでこれがありません。クソみたいな形態差を作るな


車体裾の形態差はここだけにとどまりません。頼むからここで留めといてほしかった
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これが通常の117系。ステップ下の影の表現はさっきと少し変えました。

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そしてこれがクハ117-2~4。見て分かるとおり、初期の117系はクハ117のM台側ステップが短縮されています。もう国鉄車きらい
何が大変だったって、ジャンパも無いのにステップ短縮の車がいるって製作開始時は知らなかったからまったくこれを想定していなかった点。117系は陰影だけでだいたい10レイヤーぐらい使っているんですが、そのうちの半分ぐらいから違和感なくステップを消す作業を延々とするハメになりました。できる限り痕跡は消したのですが目をこらすとステップの跡が残っています。これが「負け組」というものです

なんでこんな個体がいるのかという話ですが、その答えがこれ。
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クハ117-1の車体裾です。ジャンパ取付準備台座金具がステップ横に設置されています
さらに横にも取り付け準備用のボルトが2箇所あり、これらは同車だけの特徴になっています。そんなクソ面倒な特徴はいらん
それにしてもステップ横の金具はおそらく東海117と同様のKE96ジャンパの台座でしょうが、尾灯横に2箇所ある準備工事が何かがよく分かりません。近郊型に他にありがちなジャンパ栓というとKE76などですが、基本いずれも4つ穴で台座も必要なためおそらく違います。

東海車に関してはまだKE96を描いていないので未作成です。ジャンパは描くのがマジでめんどくさい


裾は一旦さておき、実は前回あたりで前面帯の塗り分け線を修正しています。
117系の前面幕周りの塗り分け線ですが、大きく分けると2つのタイプが存在します。
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基本的にありがちな塗り分け線がこれ。逆ハの字に開いた塗り分けが特徴です。
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そして2つめがこれ。1つ目と違って、幕の縁に沿って塗り分けられています。
これらの塗り分けは番台や投入地区で分かれているわけではなく、全くのバラバラになっています。また国鉄色だけではなく、塗り分け線は同じの東海色でも同じようにばらつきが発生しており全くわけがわからない状態になっています。さらに細かく分けるとハの字の角度の違い(東海の復刻色はハの字があんまり開いてない)などの違いもありますが、さすがにもう付き合ってられないので無視です。
※追記:どうも0番台100番台問わず、近畿車輛製の117系がこの塗り分けになっているようです。

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更に言うとS2編成のクハ117-307では表示器枠をマスキング無しで塗っちゃったために塗り分け面積が異なります。この塗り分けはクソ緑化した後も引き継がれたのでめっっっちゃダサくなりました。


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というわけでイラストでもこの塗り分け線の違いを反映しました。まずはハの字タイプ、この塗り分けを「国鉄色A」というレイヤーに分けています。

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続いて幕に沿ったタイプの塗り分け。こちらは「国鉄色B」とレイヤー分けしています。塗装を下地のクリームと帯のぶどう色を結合していなかったのが功を奏しました。いや、マジで助かった。

この塗り分けについては今後もう少し修正を重ねていくことになりそうです。


ここまでの作成状況です
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足回りがゴツくなったので国鉄車特有のマッシブ感が出てきました。ついでにワイパー間にある突起と雨樋も錬成したので実感2割増しです。
これで車体の作成はおおかたおしまい。次回からは別の部品の作成に取り掛かっていきます

先に言うと、WE銀河要素はありません
つづき→床下(関西地区)