今年あと1週間無いとかマジ?


さて、4年前の今日は323系初の日中運用が行われた一方で103系の疎開回送がありました
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2016.12/25 回9452M:103系LA1編成(827-834) 野田
前日のSA2編成疎開回送に引き続き、2日連続で103系が環状線から去って行きました。
これで環状線からオール40N体質改善の組成を持つ編成は消滅し、さらに103系はLA3~LA5の3本のみとなりました。いよいよ同線からの103系消滅がはっきり目に見えてきた状態となっています。
疎開先は宮原で、到着後はHK604編成と同じようにDE10牽引による入換で非電化の客車線にほり込まれています。


LA1編成の最終営業日は12月23日の05M。土休日の朝夕ラッシュ運用でした。
同編成もSA2編成と同じく323系の営業列車と本線上で肩を並べたことがありません。
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2016.12/23 2538E 鶴橋
運用最終日、桜島から天王寺に向かう列車です。
この日はモハ102-2025(写真後ろから2両目)の側面行先表示器と一部の車内蛍光灯が球切れしていた覚えがあります。


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2547E 森ノ宮
天王寺から折り返しの桜島行きです。この列車の折り返し京橋行き2570Eが同編成の営業最終列車となりました。


同編成の最も大きな特徴として「試作40N体質改善工事施工車が含まれていた」ことが挙げられます。
中間に繋がっていたサハ103-409と404がそれで、この2両だけ他の40N体質改善車と比べても異質さを放っていました
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サハの車内です。
おおよそ103系とは思えないこの車内が40N体質改善車のポイントです
このうち試作40N体質改善工事車はドアエンジンが115系体質改善車と同じものに換装されており、ドア開閉音が全く異なります。ちなみに103の\プシュン/は応荷重装置の動作音なのでドアエンジンは関係ありません

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試作40N体質改善工事の最も大きな違いです
座席が207系と同じ片持ち式座席に交換されています。207も初期は片持ち式では無いので、103系のくせして車内設備は207系より上というトンデモな車です。
また試作40Nと初期改善の40Nは冷房送風口がラインデリア化されており、屋根も従来の103系と全く異なる姿になっています。

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車外にも特徴があります。
試作40N体質改善と初期40N体質改善は表示器にアルミ製の縁が設置されており、これが外観上での識別ポイントになります。
環状線では他にLA2編成のサハ103-415(初期40N体質改善)がこの形態を持っていました。


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2014.10/6 1458レ? 寺田町
編成としては「最後まで国鉄タイプ字体の前面車番を保った編成」という点があります。
2014年12月の検査入場まで国鉄字体前面車番+退色した車体という改善の手が入る前の環状線でありがちだった見た目を持っていました。14年の全検以降は車番は他と同じHelvetica、塗料も退色に強いウレタン系塗料に変更され、退色してくすみきったオレンジの車体は見られなくなっています。


というわけでLA1編成の話でした。
同編成はこのあと2017年1月20日に吹田へ廃車回送されています。

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2015.7/10 2487E 西九条~安治川口
同編成は当時組成変更の多かった201系導入前後の頃から10数年以上基本の組成が変わらず、モリ28編成→KM3編成→LA1編成と編成番号だけ変わってきた環状線では珍しい編成でした。
また4M4Tで唯一40N統一8連だったこともあるなど、均整の取れた編成だったという印象です。

この後1月にもLA5編成が宮原に疎開し、環状線の103系は2本体制になっていきます。