今回は溜まりまくったエンジョイエコカードの話。

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さて、1度は使ったことがあるでしょうか。エンジョイエコカード。このエンジョイエコカードは積めば積むほど徳が上がります。使ったことが無い?なるほど、さっさと大阪に来い
大阪市内の地下鉄・バス・ニュートラムが平日800円土曜休日600円で1日乗り回せる屈指の爆アド切符です。
元々あった共通1日乗車券とノーマイカーフリーチケットに代わって大市交時代の2011年10月から発売されており、増税や民営化などを得た現在でも値段は変わっていません。

このエンジョイエコカードはバスや駅構内のコンビニなどで買えるタイプと、駅券売機で買えるタイプの2種類があります。個人的に前者は使ったことが無いので、ここでは後者について見ていきます


エンジョイエコカードはカードの仕様や印字の仕様によって大きく4世代に分けられます。
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左から順に①市営交通時代、②民営化直後、③年号表記変更、④一部記載変更となります

では①から順に見ていきます
・1:市営交通時代
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左が平日用、右が土休日用です
平日用であれば「エンジョイエコカード」は2段で印字されますが、土休日用は識別のために文字が入るので一段表記になるのが大きな違いです。
他にも年号は元号表記、上の使用可能場所の表記は「地下鉄・ニュートラム・バス」となっており、カード自体も矢印部分に「大阪市交通局」と背面ににゃんぱろうが印刷されたものが使用されます


このカードですが、実は購入した券売機や入鋏した改札機によって印字形態が変わるという形態差が存在しています
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どちらも平日用で、左が鶴橋、右が御堂筋線天王寺駅で発券したものです。
「エンジョイエコカード」の文字幅が最も目立つ違いですが、他に値段の表記も左には空白があるなど微妙に異なります。

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こちらは土休日用。同じく鶴橋駅と天王寺駅で発券したものです。
この場合でも「エンジョイエコカード」と「土日祝」の文字の幅が全く異なり、上と同じように値段の表記方法も異なります。
更に、入鋏時に印字される真ん中の年月日が両者で異なっており、パッと見でも違った印象を与えています。

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続いて土休日用。発券は左が難波、右が中津です。
この場合、エンジョイエコカードや土休日用といった券売機で印字される表記タイプに違いは見られませんが、入鋏時の印字形態が異なっています。
左の難波発券タイプでは文字のフォントが通常で、日付が一桁の場合は数字の前にハイフンが付いている形態となっています。一方中津発券の方は先の天王寺と同じ字体が使用され、月の前にハイフンがありません。
これは字体の差と連動したものでは無く、左の通常フォントで月部分にハイフンがないものも存在するためイマイチ形態が不安定です。

さて、市営交通時代はこのあたりにして次は民営化後の形態変化について見ていきます。


・2:民営化直後
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土休日用しかありませんでした。左は比較用の交通局最終日に発券したのもので、右が民営化直後のエンジョイエコカードです。
まず、最も大きな違いとして「エンジョイエコカード」の表記が「エンジョイエコカード(小文字)+1日乗車券」という表記に変更されました。更に上の「地下鉄・ニュートラム・バス」という表記も「大阪地下鉄・大阪シティバス」に変更。その結果「土日祝」の文字が以前より小さく印字されるようになりました。
また、カード自体も矢印部分の「大阪市交通局」が消され、にゃんぱろうもクビとなっています。

なおこの形態は民営化後2週間ほどしか見られなかった形態で実は中々貴重なもの。ぼくも1枚しかありませんでした。


・3:民営化後(年号表記変更)
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左が土休日用、右が平日用です。逆に並べてしまいました。
この仕様は民営化が行われた2018年4月の半ばから翌2019年9月末まで発行された形態です。
翌年の改元をふまえ、年表記が元号表記から西暦表記に改められました。それに伴ってやや日付の印字がカツくなったという変化が見られますが、それ以外に違いはありません


・4:民営化後(地下鉄部分表記変更)
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左が平日用、右が土休日用です。
2019年10月1日からこの形態に改められ、現在もこの形態で発売されています。
基本的には先のものと変わりませんが、エンジョイエコカードの上に書かれている「大阪地下鉄・大阪シティバス」の表記が「Osaka Metro・大阪シティバス」に変更されました。
それ以外ではそれまでの仕様と違いはありません。


さて、この民営化後の1日乗車券であってもやはり購入した券売機や入鋏した改札機によって形態差が見られます。
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どちらもtype4の土休日用。左が鶴橋発券、右が天王寺発券です。
「1日乗車券」の印字仕様が全く違うほか、「土日祝」の幅も異なります。更に民営化後も入鋏時の日付印字形態に個体差が見られます。
この土日祝の幅ですが、上に上げた2種類だけが多いものの他に様々な幅が見られます。どうにも発行する券売機ごとに複数の形態差があるようです。


というわけで、券売機発券式エンジョイエコカードの話でした。
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発券した駅に偏りがあるため、他に大きな形態差があるのかどうかは確認し切れていません。
ただ複数形態差があるのは確かなので、購入の際は注意してみればちょっと面白いかもしれません。形態差を探しつつエンジョイエコカードを積んで徳を高めましょう。使ったことが無い?だから大阪に来い。